国鉄近郊形電車115系 定期運行率“14%”に 当たり前だった車両も絶滅危惧 いま乗れる路線は
定期運行している路線は?
前出の通りJR東日本では新潟地区で115系の定期運行が終了しました。しかし、しなの鉄道の115系がJR東日本の信越本線篠ノ井~長野間を走行します。
しなの鉄道の115系は普通列車に使用されるのがほとんどですが、快速列車の一部にも充当されます。下りでは軽井沢駅を15時10分に発車する長野行き(2605M)と上田駅を17時50分に発車する長野行き(605M/平日運転)、上りでは長野駅を午前7時39分に発車する上田行き(1602M/平日運転)と長野駅を午前9時25分に発車する軽井沢行き(2602M)です。115系については原則、毎月末日に翌月分の車両運用行路表が公開されています。
さらに、しなの鉄道には115系3両編成1本を改造した観光列車「ろくもん」もあります。こちらは軽井沢~長野間だけでなく、普段は乗り入れることのない篠ノ井線姨捨駅まで入線することがあります。
現在、JRで115系を定期的に運用しているのはJR西日本です。岡山電車区に157両、下関総合車両所運用研修センターに84両の115系が配置されていて、以下の区間で運転されています。
・山陽本線 姫路~三原
・赤穂線 播州赤穂~東岡山
・宇野線
・本四備讃線(瀬戸大橋線) 茶屋町~児島
・伯備線
・山陰本線 伯耆大山~西出雲
・山陽本線 岩国~下関
・福塩線 福山~府中
しかしJR西日本では2023年度以降、岡山・備後エリアに227系電車101両を順次投入することを発表しており、今後、115系はさらに数を減らしていくことが予想されます。
【了】
※一部修正しました(6月3日11時35分)。
… 普段は乗り入れることのない信越本線姨捨駅まで入線…
姨捨駅は篠ノ井線では?
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。