地元要望50年 京都駅の東側「東大路新駅」構想どうなった? 嵯峨野線と対照的
市議会で請願を採択も
2016(平成28)年10月8日、京都市議会は「JR東海道線東大路駅(仮称)新設の検討」という請願を採択しました。しかし、請願が採択されたからといってすぐに駅の新設が具体化するわけではありません。
地元住民と京都市が話し合う場のひとつに「東大路通歩行空間創出推進会議」があります。この会議の2015年、2017年の抄録に新駅についての話が記録されていました。抄録によると、京都市とJR西日本で協議は行ってはいるものの、工事の難しさや費用や採算面で課題が多く解決には至っていない状況のようです。
では、現在は京都市とJR西日本の協議はどういう状態になっているのでしょうか。京都市の都市計画局歩くまち京都推進室に問い合わせました。
「新駅設置の請願は市議会で採択されていて、尊重しなければいけません。しかし、では何か話が具体的に進んでいるかというと、特に進んでいないというのが現状です。今後の予定も特に何もありません」
今熊野商店街振興会は「いろいろ難しいことがあるのは承知していますが、京都市やJRさんとの話し合いは今後も続けていきます」とこれからも要望を続けていくそうです。
【了】
Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)
大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。
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