地元要望50年 京都駅の東側「東大路新駅」構想どうなった? 嵯峨野線と対照的
京都駅と山科駅の中間に、新駅を設置する構想があります。構想自体はかなり昔からあるようですが、どのような状況になっているのか、商店街振興会と市の担当者に聞きました。
「JR東大路駅早期実現へ」のプレートが意味することは?
JR奈良線の東福寺駅の北、東大路通り沿いに広がる今熊野商店街のアーケードに「JR東大路駅早期実現へ」と書かれたプレートが取り付けられています。今熊野商店街振興会に問い合わせると「50年以上前から新駅を作ってほしいという要望を出し続けています」という言葉が返ってきました。
東大路通は京都市東部、鴨川よりも東側の市街地を南北に走る幹線道路です。沿道には八坂神社や祇園、清水寺、東福寺など京都を代表する神社仏閣や名所が多く、観光客の姿が絶えません。それにくわえ大谷本廟、区役所、学校など地元住民が利用する施設もあり、渋滞が頻発する道路のひとつです。
東大路通りは今熊野商店街の北端にある今熊野橋で、JR琵琶湖線・湖西線と立体交差します。この今熊野橋付近に駅を新しく設置すれば付近の利便性が上がり、人の流れも変わるのではないか、というのが要望の理由だそうです。50年前は、ここに市電も通っていました。
「京都駅から西、嵯峨野線はいくつか新駅もできて便利になっています。一方、東は京都駅を出たら山科駅まで駅がありません。この近くには神社仏閣も多く、学校も2つあります。駅ができれば、観光はもちろん通学などにも便利になるのではないかと思います」(今熊野商店街振興会)
確かに、嵯峨野線では平成以降、太秦、円町、そして梅小路京都西と3駅が誕生しています。京都駅東側の地元の悲願であるこの「JR東大路駅」設置構想、今の状況はどうなっているのでしょうか。
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