中央道の“乗れないIC”なぜできた? 出口1本だけ「相模湖東IC」のナゾ

入口があると便利なのに…

 相模湖から相模川にかけての谷の北側には、旧相模湖町と藤野町(いずれも現・相模原市)の市街地が形成されていますが、相模湖ICはそのほぼ中間に位置します。

 これに対し、ほぼ“相模湖直結”ともいえる位置にあるのが相模湖東IC。現在も相模川南岸のレジャー施設の最寄りICとなっています。

 では、せめて相模湖東ICの上り線入口だけでも作る予定はなかったのかと聞いたところ、そのような記録はなく、そもそも地形が急峻なため難しいといいます。下り線の出口も、谷の上を通る中央道から長い下り坂のランプを経て国道20号へ取りついています。

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相模湖東ICのランプは長い下り坂。上が中央道(画像:Google Earth)。

 この相模湖東ICは、小仏トンネル(東京と神奈川の境)のすぐ西側に位置します。仮にここへ上り線の入口ができれば、同トンネルを先頭とする上り線の長い渋滞を避け、トンネルのすぐ手前で合流することも可能になるのですが……。

「そもそもの渋滞を抜本的に解決すべく、上り線側に新しいトンネルを掘り、車線を増設する工事を進めています」(NEXCO中日本八王子支社)とのことでした。

【了】

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