宇都宮のLRT さらに開業延期か 1区間だけ工事の遅れ回復困難 市が説明

他は順調! だそうです。

開業の再延期が報じられる宇都宮のLRT

 2023年3月の開業が予定されている芳賀・宇都宮LRTについて、工事の遅れから延期となる見通しであることが報じられています。もともと1年延期となっていたところ、今回延期になれば2度目です。これについて2022年6月3日(金)、宇都宮市が工事の進捗状況について発表しました。

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工事が遅れている野高谷町交差点。右がLRTの高架橋。ここは道路も立体化する。2022年5月(乗りものニュース編集部撮影)。

 工事が遅れているのは鬼怒川の東側「野高谷(のごや)町交差点」です。3か月程度の工事の遅れが発生しており、今後の工程で遅れを取り戻すことは困難だといいます。この区間のみ、工事が2022年内に完了しない見込みだそうです。

 野高谷町交差点は、南北方向の国道408号と東西方向の県道が交わる大きな交差点です。宇都宮駅方面からのLRTの軌道が、「道路の右側」から大きく右にカーブして「道路の中央」へと移る箇所でもあり、そのため県道を乗り越す高架橋が建設されます。

 工事の遅れは、交通規制に伴う渋滞が極力発生しないよう、規制範囲を当初計画より縮小したため、各種工事を同時並行することができず日数を要しているためだそう。加えて大型建機の調達難や作業員不足により、工期短縮を図れなかったといいます。

 ちなみにこの交差点ではLRTの高架橋に並行して、国道408号の高架橋も建設中で、道路と軌道がそれぞれ立体交差となる予定です。

 具体的に開業がどれくらい延期になるかは発表されていませんが、宇都宮市は最終的な工事スケジュールを精査し、改めて説明するとしています。

 なお、そのほかの区間は予定通り工事が2022年内に完了する見通しとのこと。車両については、この6月中にも全17編成の納入が完了する見込みだそうです。

【了】

【開業できそう…?】2022年5月の工事の様子 画像で見る

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