「オスプレイ」に乗ってみた アメリカ海兵隊員もちょっと怖い? ならではの“挙動”とは

海兵隊員が「オスプレイ」乗務を怖がるワケ

 実は、海兵隊員のなかにも「オスプレイ」に乗るのは怖いという者がいます。ただ、詳しく話を聞くと、ヘリコプターモードから固定翼モードへの切り替えの瞬間にある急加速と急減速が怖いというだけで、飛んでいる分には全く怖さを感じないということでした。

 ちなみに「怖い」と答えた海兵隊員の多くは、そろってジェットコースターも苦手とのこと。この答えと照らし合わせると、筆者が「オスプレイ」搭乗時に抱いたイメージは大きく外れていなかったといえるでしょう。

Large 220606 ospray 03

拡大画像

飛行中の「オスプレイ」機内で撮影した筆者の自撮り(武若雅哉撮影)。

 確かに最初のうちは、その挙動に驚くかもしれませんが、慣れてしまえば全く何ということはないのが「オスプレイ」の特徴です。実際に乗ってみて、「オスプレイ」は離陸から着陸まで非常に安定して飛行する安全な乗りものであるということが実感できました。

 2022年5月に行われた富士総合火力演習にも、ついに陸上自衛隊仕様の「オスプレイ」が登場しました。そのうち、CH-47J/JAやUH-1Jなどと同じように体験飛行も行うようになるでしょう。皆が陸自の「オスプレイ」に乗るようになれば、日本でのイメージも変わるのではないでしょうか。

【了】

【女性のフライトエンジニアも】「オスプレイ」洋上フライトの一部始終

Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。