革命的! 新潟の新航空会社「トキエア」のATR機に導入の国内初“変身”機能とは

旅客機…になるんですかね?

変幻自在の客室「カーゴ・フレックス」

 2022年に新潟空港を拠点として運航開始予定のリージョナル(地域間輸送)LCC(低コスト航空会社)、トキエア。同社は欧州ATR社の70席クラスのターボプロップ機「ATR72-600」を2機、リース導入する予定です。国内では天草エアライン、JAC(日本エアコミューター)、HAC(北海道エアシステム)などで導入されているATR製旅客機ですが、トキエアむけの機体は、それらとは異なる仕様をもちます。

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トキエアの機体デザイン案(画像:トキエア公式サイトより)。

 トキエアが導入する「ATR72-600」には、国内航空会社むけのATR製旅客機では初となる機能「カーゴ・フレックス(Cargo Flex)」を備えます。これは、需要に応じて機内のレイアウトを変更できるというもの。通常の旅客機として機内全体に座席を配したレイアウトに加え、機内の前部をコンテナ4つぶんの貨物スペースとし、後部を客室とする「貨客混載」のレイアウトにも対応でき、これらふたつを需要にあわせて切り替えられます。

 ATR72-600の「カーゴ・フレックス」の一例では、通常レイアウトなら72人の旅客と1.7tの貨物を、貨客混載レイアウトなら44人の旅客と3.1tの貨物を収容するといいます。

 2022年6月来日したステファノ・ボルトリCEO(最高経営責任者)を始めとするATR社の幹部によると、「カーゴ・フレックス」対応機の場合、フル旅客型仕様から貨客混載型仕様へは、客席や機内最前方のパーティション(仕切り板)などを取り払うことで変更できるとのこと。作業時間は「3~4時間ほど。一晩あれば変更が十分可能だ」ともコメントしています。

 なお、トキエアは2機の「カーゴ・フレックス」対応型のATR72-600からスタートしますが、今後は同型機より一回り小型で、最短800mの滑走路でも離着陸が可能なSTOL(短距離離着陸)性能が特長の新型姉妹機「ATR42-600S」を導入する検討も進めています。

【了】

※誤字を修正しました(6月13日18時)

【資料】「カーゴ・フレックス」だけじゃない! 写真で見るATR機客室の変幻っぷり

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コメント

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1件のコメント

  1. 積載量、絶対的に間違っています。