東京~博多をあえて「新幹線」ってアリ? 5時間があっという間になる過ごし方
名古屋城は見えるのか? その後に現れる目立つ城は
さらに、美しい浜名湖に癒されながら、豪華絢爛な名城「名古屋城」を迎え撃ちますが、ここも肉眼で捉えるには大変にハードルの高い史跡です。林立するビルの狭間から、見分けるコツを掴む必要がありそうです。
続いては「清洲城」です。織田信長亡き後に後継者を決める「清洲会議」が開かれた城でもあり、歴史好きには知られた史跡です。ありがたいことに、素人でも車窓から分かりやすく、しっかり見ることができる貴重なお城です。
そしていよいよ、ハイライトの一つ、「関ヶ原古戦場」です。天下分け目の合戦跡は、車窓からも目視できる大看板で出迎えてくれるので、見逃すことはないでしょう。さらに続いて「佐和山城」の大看板が現れますが、石田三成の居城も今は昔、廃城になり建物などはありません。山を越えていくと、国宝「彦根城」が建っているはずですが、これまた車窓からの目視は素人にはなかなか厳しい史跡です。
13時38分、新大阪駅に到着。新幹線の開業当時は大阪城天守も見ることができたようですが、開発が進んだ今では全く拝むことはできません。
山陽新幹線も城のオンパレード!
新大阪駅を出発し、山陽新幹線エリアに突入です。「明石城」に続いては、白鷺城こと「姫路城」が北に現れます。さすが世界遺産の巨城、新幹線からもチェックしやすいです。
さらには「岡山城」、広島に入ってからは「福山城」と見えてきます。福山城は全国でも屈指の“駅チカ城”であるため、車窓からもバッチリ確認できます。続いて、「三原城」「広島城」「岩国城」とありますが、これらは車窓から見つけるのは至難の史跡です。
16時近くなり、平家滅亡の「壇ノ浦の戦い」の舞台となった関門海峡はトンネルで通過すると、九州に入ります。「小倉城」が現れるはずですが、ビル群に阻まれており確認できません。
そうこうしているうちに、16時06分。あっという間に山陽新幹線の終点・博多駅へ到着しました。
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今回利用した東海道・山陽新幹線沿いには、20以上のお城のほか数々の史跡もあり、車窓から見られるものも少なくありません。お供に地図アプリは必須で、望遠機能があるカメラ、それに双眼鏡があるとより楽しめることでしょう。時間と気持ちに余裕があり、歴史が好きな方はもちろん、ちょっと違った趣向で今夏の旅行の計画を立てたい方には、意外とおすすめの旅ではないでしょうか。
【了】
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