ミサイル!? いえ探知する方です 空自の「移動式レーダーサイト」第2移動警戒隊に密着

日本全国に設置されている航空自衛隊のレーダーサイト。24時間365日動き続けるレーダーも更新や整備のために止める場合もあります。そのとき、バックアップに就くための専門部隊を密着取材してきました。

濃緑色の「ランドクルーザー」も保有 その役割は?

 案内してくれた隊員によると、展開場所によっては水や電気、通信インフラなどない場合が想定されることから、移動警戒隊は「自活車」と呼ばれる車両も保有しているそうです。

 自活車を見せてもらうと、いうなればキャンピングカーのよう。内部は寝台列車のようなつくりで、6つのベッドのほかにシャワールームやトイレなどを備え、流しや冷蔵庫、エアコンやテレビも設置されていました。

 ほかにもトヨタ・ランドクルーザーをベースにした「先導車」なる車両も。こちらはJ/TPS-102Aなどが展開する際、それら車両を先導するために用いるもので、また市販車を転用した支援車両であるため、日常の連絡業務や人員輸送などにも多用するとのことでした。

 なお、ルーフ上部にはお椀をひっくり返したような半円形のものがありますが、これは衛星通信装置だそう。携帯電話だけでなく既存の無線なども通じない場所においても通信を確保するために装備しているとのハナシでした。

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航空自衛隊第2移動警戒隊に配備されている先導車(手前)。市販のトヨタ製SUV「ランドクルーザー」に所要の艤装を施したもので、人員輸送などにも使用するとのこと(柘植優介撮影)。

 移動警戒隊は航空自衛隊に4つあり、それぞれ北部、中部、西部、南西の4個航空方面隊に1つずつ配置されています。

 昨今では、中国の海洋進出の拡大に伴い、これまでレーダーサイトがなかった、いわゆる「警戒監視の空白域」といえる小笠原諸島の周辺エリアや、沖縄本島の東側の太平洋上に移動警戒隊を配置しようという動きもあります。

 展開先として名前が挙がっているのは、小笠原諸島の父島や沖縄県の北大東島です。もしそうなった場合は、第2移動警戒隊も海を渡って展開するかもしれません。

「自走式レーダーサイト部隊」と形容できる移動警戒隊、今後は一層、その重要性が増しそうです。

【了】

【トランスフォーム!】走行時と運用時で姿を変えるJ/TPS-102Aほか

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