【空から撮った鉄道】名古屋のちょっと面白い鉄道ジャンクションスポット

名古屋には様々な鉄道があります。その中からジャンクションをキーワードに、名古屋ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」の小幡緑地、東海交通事業城北線と楠ジャンクション、名鉄枇杷島デルタを紹介します。

この記事の目次

・名古屋ガイドウェイバスの高架区間は「軌道」
・城北線の前身は国鉄時代に計画された貨物線
・枇杷島分岐点での撮影はわずか数十秒

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名古屋ガイドウェイバスの高架区間は「軌道」

 2022年4月1日。桜を絡めて名古屋の鉄道を駆け足で追いました。いくつか巡ったなかで、ジャンクションをピックアップしましょう。日本で唯一のガイドウェイバス、楠ジャンクションと城北線、名鉄の枇杷島デルタ線です。

 まずは、空撮用機体のベースとなる県営名古屋空港にほど近い名古屋ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」です。主として大曽根~高蔵寺間を結び、大曽根~小幡緑地間は日本唯一のガイドウェイバス区間となっています。ガイドウェイバスとは、バスの両サイドに案内輪を装備し、それがガイドレールに沿っていくため、ハンドル操作が必要ありません。ドイツなどの海外では地上区間もありますが、「ゆとりーとライン」では高架区間となっています。

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小幡緑地停留場を出発したガイドウェイバスが地上へと向かう。左下には県道15号からやってきたバスが竜泉寺口交差点を左折してバス専用道へと向かう(2022年4月1日、吉永陽一撮影)。

 高架構造である理由は、輸送力が増したら「ゆりかもめ」や「ポートライナー」のようなAGT(Automated Guideway Transit=自動案内軌条式旅客輸送システム)へ鞍替えする計画のためで、一見すると普通の路線バスが鉄道路線のように高架橋を走り、駅を停発車していきます。分類としては「軌道」に属し、法規ではトロリーバスと同じ扱いです。よって、運転手(運転士)は大型二種免許と鉄道の無軌条電車運転免許が必要です。

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地上区間と高架区間の境界で高蔵寺方面行きと大曽根方面行きのバスが出会う。季節は春。満開の1本桜がよいアクセントとなった(2022年4月1日、吉永陽一撮影)。

「ゆとりーとライン」の空撮は小幡緑地駅周辺にしました。この駅で高架区間が終わり、地上の道路を走るバスへと「変身」するのです。案内輪を格納するため、モードインターチェンジを設置しており、ETC専用インターチェンジのような簡素な構造となっています。ゲートの遮断機があるところで案内輪を格納し、ここからハンドル操作をしています。

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大曽根方面行きのバスは高架区間を進み、高蔵寺方面行きのバスは竜泉寺口交差点に差し掛かる。地上部の専用道は小幡緑地停留場で折り返して大曽根停留場へ向かうバスもあるため、大きく「S」字状となっている(2022年4月1日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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