【空から撮った鉄道】東北の新幹線分岐箇所を観察する

全国の要所に伸びつつある新幹線網。車両基地への分岐を除いた新幹線路線同士の分岐も存在し、全てJR東日本管内にあります。今回は東北方面の2箇所の路線分岐を観察しましょう。

この記事の目次

・新幹線同士の分岐はJR東日本のみ
・福島駅では「つばさ」と「こまち+はやぶさ」が並走
・盛岡駅上空での10分待機は長い

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新幹線同士の分岐はJR東日本のみ

「空から撮った鉄道」では、2019年7月13日の配信で大宮の東北新幹線と上越新幹線分岐を紹介しました(https://trafficnews.jp/post/87670)。この分岐は日本初の新幹線路線同士の分岐で、大宮駅から東北・上越の方向別複々線となってしばらく並走し分岐していくというものです。

 それ以外の営業路線での分岐箇所は、高崎の上越・北陸新幹線、福島駅の東北・山形新幹線、盛岡駅の東北・秋田新幹線で、東海道・山陽新幹線ならびに九州新幹線は分岐がありません。なお2022年に開通する九州新幹線西九州ルート(西九州新幹線)は、いわゆる九州新幹線の別ルートとなりますが、在来線の武雄温泉駅からスタートする独立した路線となるため、この話題には当てはまりません。

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東北新幹線福島駅を過ぎ去るE2系。右手に伸びる高架線が山形新幹線のアプローチ線(2016年11月10日、吉永陽一撮影)。

 今回は東北方面の2箇所の分岐を紹介します。福島駅の東北・山形新幹線分岐は2016(平成28)年11月10日の空撮、盛岡駅の東北・秋田新幹線分岐は2021年8月11日の空撮です。この2箇所とも、在来線を改軌させて新幹線車両を乗り入れさせる「ミニ新幹線」方式で誕生したもので、山形新幹線は奥羽本線、秋田新幹線は田沢湖線と奥羽本線を改軌しました。

福島駅では「つばさ」と「こまち+はやぶさ」が並走

 まず福島駅を見ていきましょう。福島駅新幹線高架乗り場は、東北新幹線開通時に上下線の通過線を中心として、左右に上下列車の島式ホームを2面配置し、一番左端となる下り副本線2番線は未使用でした。この線を山形新幹線用として、地上の奥羽本線へ繋がるアプローチ高架橋を増設し、ホーム番号は「14番線」となりました。1992(平成4)年7月の開業以来現在でも、山形新幹線の上下列車は14番線を発着し、このホームで山形新幹線「つばさ」は東北新幹線「やまびこ」と離合します。

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E3系「つばさ」+E2系「やまびこ」の下り列車が福島駅から1kmほど南の荒川を渡る(2016年11月10日、吉永陽一撮影)。
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荒川を渡るE2系とE3系の連結部を寄りでも撮影。福島駅到着直前のため列車は減速中(2016年11月10日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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