ハンヴィーに代わる米軍のアイコンに? 新型軍用四駆「JLTV」なぜ生まれたのか

アメリカ軍の代名詞的存在である軍用車両「ハンヴィー」は採用から30年以上が経過し、後継車両「JLTV」の導入が進んでいます。なぜ新型が必要になったのか、その理由と導入の経緯を見てみます。

落選から見事復活、本採用へ

 その後、各社の試作車はトライアル(選考試験)を受けたものの、プロジェクトの予算が増大し、またスケジュールの遅延を問題視されたことなどから、計画はなかなかうまく進まなかったそうです。

 ちなみに、採用に至ったのはオシュコシュ社の案でしたが、同社のプランはこの初期段階の選定で一度却下されています。直接の原因は不明ですが、オシュコシュは共同提案していたノースロップ・グラマンとの提携を解消して、後にJLTVとして採用されるL-ATVを単独で発表。結果的にはこのオシュコシュの試作車が採用されました。

 なぜ、いったんは選定初期で落選したオシュコシュのL-ATVが、採用に至ったのでしょうか。

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静岡県沼津市の海岸に上陸したJLTV。一番手前の車両は車体上部に対戦車ミサイルを搭載している(武若雅哉撮影)。

 実は、オシュコシュはその前に、JLTV計画とは別に行われていたM-ATV(MRAP All Terrain Vehicle)計画向けの車両を設計・開発していました。この計画で生まれた車両は先んじてアメリカ軍に採用されており、オシュコシュはこのM-ATVをさらに改良することで再度JLTVの審査に手を挙げます。

 M-ATVで採用実績を有するオシュコシュ案は、車体性能や入札価格などで他社よりも良い条件を提示したため、2015(平成27)年にオシュコシュのL-ATVがJLTVとして採用されるに至ったのです。

【車内の様子は?】アメリカ軍の新型車両「JLTV」、いったいどんなクルマ?

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