同一車両でよく似た名前、「ハマー」と「ハンヴィー」何が違う?

アメリカ製の大型SUVとして確固たる地位を確立した「ハマー」。源流はアメリカ軍採用の「ハンヴィー」なのですが、実はこのふたつの名前には明確な使用基準が存在します。

プロジェクト名がそのまま愛称になった「HMMWV」

 第2次世界大戦において大量に使用された小型4WD(四輪駆動)車である「ジープ」は、その設計の優秀さゆえに、その後、軍用4WD車の代名詞にまでなっていますが、その現代版ともいえる車両のひとつに「ハンヴィー(HMMWV)」があります。

Large 20191008 01
米軍は「ハンヴィー」を約20万台使用するが、現在の主流は装甲ボディに新型エンジンを搭載した改良型(画像:AM General)。

「HMMWV」とは、「High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle」の各単語の頭文字をつなぎ合わせて作った略語で、直訳すると「高機動多用途装輪車両」となります。この名前、実は計画名で、アメリカ陸軍が新型支援車両を開発しようとした高機動多用途装輪車両プロジェクトの計画名称が、そのまま愛称になってしまったものなのです。

 開発計画自体は1970年代後半から始まっており、この時「ジープ」だけでなく、ワンランク上の様々な支援車両も包含した複数装備の統合後継として計画されたため、従来の「ジープ」と比べて大きなボディサイズを持つことになりました。

 

 最初のコンペでクライスラー、テレダイン・コンチネンタル社、AMゼネラル社のアメリカ企業3社に絞られ、1982(昭和57)年5月までに各々11台ずつ試作車を陸軍に納入。約1年にわたる試験の後、AMゼネラル社のプランが採用され、制式採用されました。

 

 この時AMゼネラル社は、事前に愛称として「ハマー(HUMMER)」を商標登録していたのですが、開発中からアメリカ陸軍内ではプロジェクトの略称である「HMMWV」を「ハンヴィー」と呼称していたため、こちらの方が一般的となってしまい、その結果メーカーも「ハンヴィー」という呼び方を使うようになったのです。

【写真】さすが軍用 海水に浸りながらも走れる海兵隊仕様の「ハンヴィー」

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. ハマーとハンヴィーが「よく似た名前」?

    「ハ」と「-」しか合ってないじゃん。

    ゴルフとゴルバチョフはよく似てるか?

    よく似てるよな、なんせ三文字も合ってるんだから!

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号