日本じゃレア機! ボーイング「757」に乗ってみた 5時間超の米国国内線 客室は異空間!?
757で行く「5時間超の国内線」どんなもの?
今回はもっともスタンダードなエコノミークラスに搭乗。黒を基調にヘッドレストへネイビーを配した革張りのシートで、個人モニターなどはありません。手荷物収納棚もクラシックな角ばったタイプで、客室照明もLEDでなく蛍光灯です。ちなみに、アメリカではハワイの国内旅行者が増えている状況で、筆者の搭乗時も同便はほぼ満席でした。
公式サイトによると、757で使用されているエコノミークラスの座席の横幅は41~44cm、前後幅76~78cmとのこと。アメリカ国内線の標準的な座席サイズということができ、シート幅は日本の国内線機材とほぼ同等で、前後幅はLCC(格安航空会社)を除く国内航空会社の一般的なものより、数センチ短いということができるでしょう。
これに加え、この757運航便の大きな特徴は「正真正銘の国内線機材で5時間以上のフライトをする」ということ。たとえば日本でもっとも長い国内線は、ANA(全日空)グループのピーチが運航する新千歳~那覇線ですが、これでも新千歳発は3時間35分、那覇発は3時間25分に留まります。これより遥かに長い時間を国内線仕様の単通路旅客機でフライトするという、国内ではできないレアな体験ができます。
機内サービスは、ソフトドリンクとお菓子の無料提供があり、アルコール類などは有料となります。ホノルル線だからか、客室乗務員は、花の髪飾りをつけて接客をしている人もいます。機内食などの提供は基本的にありません。また、その飛行時間からか、ドリンクサービスは離陸1時間後からおおむね1時間おきに複数回、実施されているようでした。
この日のフライトは5時間16分。ホノルルは、ロサンゼルスよりも3時間遅れているので、14時過ぎに出発したにもかかわらず、到着は17時すぎ。体感的には完全に夜なのですが、外に出るとまだ日が高い状態というのも、日本の国内線ではできない体験でした。
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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