「新世代機ではありません」韓国初の国産戦闘機「KF-21」のしたたかな“戦略的謙遜“とは?

そもそも国産開発を強化する理由

 KF-21を第4.5世代と定義するのは、胴体底に備えた開閉式の兵器倉「ウエポンベイ」を用いないというのも理由のひとつでしょう。ただ、韓国がKF-21をこのように“謙遜”するのには、性能面以外の狙いがあると思われます。

 KF-21の開発はT-50と同じように、ロッキード・マーチンの技術協力を得て進みました。エンジンは双発と単発の違いながら、KF-21の外形がF-35に似ているのが、この協力を示しているといえるでしょう。

 韓国が海外企業の協力を得つつも、戦闘機の開発にまい進するのは、稼働率の向上と自国産業の発展を目指しているからです。というのも、韓国空軍が使うKF-16とF-15Kは過去5年間に、米国製の部品で品質に絡む問題が500回以上起きたといいます。

【写真】KF-21初飛行の様子&全貌をさまざまな角度からたっぷり(21枚)

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コメント

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2件のコメント

  1. すでに5世代として活躍、売れている実績のある戦闘機があるのに、高くて実績のないしかも性能も至らない戦闘機を2030年代に送り出してどこに売るつもりなんやろ。仮に今市場に出せるとしてラフェールとかに明確に優位性が出せるのか?
    テンペスト共同開発してる日本に3周ぐらい周回遅れだと感じる。ただ、ノウハウを得ることで周回を詰めてくる感じはある

    • 2030年代になっても第4.5世代機の需要はなくならないと思う。予算や運用の絡みもあるので、先進国ならともかくハイテク技術を扱いきれない途上国や中小国を中心にしばらくは4.5世代機も使い続けられると思う。
      今は4.5世代機で良いけど将来は5世代機も欲しいって客にはウケるかもしれない。反対に本格的な新鋭戦闘機を欲する主要先進国にはウケないのでは。要するに日英とは狙ってる客層がそもそも違うと思う。