ブルーインパルスも使用 日本初の超音速ジェット機「T-2」初飛行 - 1971.7.20

意外とバラエティに富むT-2ファミリー

 T-2は冒頭に述べたように1971(昭和46)年7月20日に初飛行したのち、11月19日の30回目の飛行で音速を突破しています。その後、各種試験を実施したうえで、1974(昭和49)年7月29日に防衛庁長官(当時)の部隊使用承認を取得、1988(昭和63)年までに前期型と後期型あわせて96機が生産されました。

 T-2は、日本初の超音速戦闘機であるF-1の開発母体にもなったほか、2代目ブルーインパルスの使用機にもなり、さらにアグレッサー(仮想敵)飛行隊である飛行教導隊(現飛行教導群)でも用いられています。

 さらにCCVと呼ばれる運動能力向上機の研究母機として、機体各所にカナード翼を取り付けた「T-2CCV」も作られるなどしており、運用先は多岐に渡りました。

 ただ、後継であるF-2戦闘機の配備が進むにつれ徐々に退役、2006(平成18)年3月2日に最後の機体が岐阜基地でラストフライトを行い、運用を終了しています。

【了】

【写真】様々な仕様のT-2練習機をイッキ見

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コメント

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1件のコメント

  1. この機体を見るたびに、日本頑張ってるなという思いがありました。