海上自衛隊の新艦種「哨戒艦」いよいよ建造へ そもそも何する艦? 大量整備で造船業にも光

防衛省が2022年6月末に発表したリリースで、今後建造する予定の哨戒艦の概要が初めて公開されました。「哨戒艦」はこれまで自衛隊にはなかった艦種ですが、何を目的にした船なのか、スペックなどとともにひも解きます。

外国艦船でいうとどの程度?

 海上自衛隊が計画する哨戒艦と同様の役割を持つ外国艦船としては、フランス海軍のフロレアル級フリゲート(基準排水量2600トン)や、イギリス海軍のリバー型哨戒艦バッチ2(満載排水量2000トン)が挙げられます。

 前者は、太平洋やインド洋に点在するフランス海外県や同海外領土の警備に用いられており、後者は国境警備や海外領土の防衛、漁業資源の保護といった多様な任務に投入されています。

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JMU横浜事業所の外観(深水千翔撮影)。

 防衛省は哨戒艦の建造にあたって、もがみ型護衛艦と同じように、企業から技術的に優れた提案を募る、企画提案方式を用いていました。防衛装備庁はその理由について「艦艇勤務隊員の人員の確保が課題になっていることも踏まえ、自動運航技術・省人化技術など、国内造船所に培われた高い技術力を用いて設計・建造する必要があるとともに、艦艇の設計・建造基盤を維持しつつ、将来の技術及び価格的競争性を確保することが必要なため」と回答しています。

 そのやり方で、高度な艦艇設計・建造、搭載装備品などに係る関連企業の管理能力、設計から維持整備までの一元管理能力、この3つの観点から総合的に評価した結果、いずれもJMUが高い得点を得たとしています。

 このため、JMUが哨戒艦の設計や建造の主契約者(随意契約)となり、次点となった三菱重工は、提案を採用された者の下請負者として、設計に参画するとともに一定隻数の建造を担うことになりました。

 建造ヤードはJMU横浜事業所の磯子工場、三菱重工長崎造船所、そして三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場(旧三井E&S造船玉野艦船工場)の3か所が考えられます。

【比べてみたら】海上自衛隊のいろいろな自衛艦をイッキ見

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コメント

2件のコメント

  1. 既存間の艦齢延伸で四苦八苦していたので、まずはフネが増えてよかったです。

    スペックとしては物足りないかも知れませんが、軍の装備品はハイグレード品による少数精鋭だけでは成り立たず、数も必要な不可欠な要素です。

    大分前ですが、海峡監視に訓練支援艦を用いていると聞いたこともありますが、先日の報道でも日本近海を航行した中国艦の監視を「ましゅう」が行っていたこともフネ不足が原因かなと疑っています。

    少ない乗員で運用できることも、隊員不足で一番困っている海自には朗報です。(ダメージ・コントロールが少し心配ではありますが)

    また、フネが増えれば、若い士官でも艦長経験が積める機会が増えますから、海自幹部の能力向上に寄与するでしょう。(現状は、いくらハイスペックな艦でも、正直、一佐の艦長が多すぎる気がします。)

    一尉、三佐クラスで艦長を経験し、自在に艦を操れる幹部が増えることは防衛力の強化につながると期待しています。

  2. 船を増やす自体は賛成処か最早待った無しだろうけど、もっと海保との一元化は出来ないものか。

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