「飛ばすだけならキミでもできる」A-10攻撃機パイロット語る 「撃つだけ!」でも任務は複雑

対地攻撃任務に全振りしたような外観と性能を持つアメリカ空軍のA-10C攻撃機。マンガやゲーム、アニメなどに比較的よく登場することから日本でも人気ある軍用機ですが、パイロットはどう考えているのか、実際に聞いてみました。

フライトは1時間強、でもミッションは8時間

 空軍の飛行隊とはいえ、地上部隊との連携が中心となるため、訓練の内容もA-10攻撃機独特のものとなります。大尉は実際に自身が行った訓練の内容を説明してくれました。

「A-10の訓練飛行は通常だと1時間から2時間程度です。しかし、この前の訓練では任務全体で8時間にも及びました。我々のA-10は飛行場から繰り返し出撃して、着陸後にエンジンをかけたまま燃料を補給して再度飛び立つということを行いました。パイロットはコックピットにずっと座っていましたが、途中で持ち込んだドリンクを飲んだりエナジーバー(高カロリーのスナック)を食べたりしました」。

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A-10Cを装備する第354飛行隊のブリーフィングルームに飾られた写真。アラスカで行われた2010年の共同演習に参加した航空自衛隊から送られたもので、当時の隊員のサインも入っていた(布留川 司撮影)。

 大尉がインタビューで話してくれたことは、A-10攻撃機にとってはほんの一部分でしかありません。しかし、それでもA-10攻撃機の任務が、一般的な戦闘機とは異なることを感じさせてくれました。

 とはいえ、我々一般人と運用する空軍兵士とのあいだで共通する要素がひとつだけありました。それはA-10攻撃機のサブカル的ともいえる無骨なイメージです。それが最も端的に表れていたのが、今回のインタビュー取材を基地広報に申し込んだときに、担当者が答えてくれたコメントです。

「A-10攻撃機の任務? ただ撃つだけだ!」。まさにこの言葉に尽きるのではないでしょうか。

【了】

【A-10がズラ~リ】海軍飛行隊とは違うカッコよさのロゴマークほか

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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