70か国語を瞬時に文字起こし! 「字幕透明ディスプレイ」相鉄の駅窓口で実証 “透明”がミソ

英語教育は難しいが…

 ディスプレイは翻訳機能も持ちます。英語や中国語のほか70か国の言語に対応。コロナ禍で訪日外国人が減少しているとはいえ、駅窓口を訪れる日本語話者以外の人とも円滑に会話ができます。実証実験で行われた、英語を話す外国人と駅係員との会話の一例を紹介します。

外国人(発話)「How much is the train fare to Shinjuku?」

ディスプレイ表示(駅係員側)「新宿駅までいくらかかりますか?」

駅係員(発話)「ICカード利用で853円です。」

ディスプレイ表示(外国人側)「The IC fare is 853 yen.」

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さがみ野駅の窓口(2022年9月2日、大藤碩哉撮影)。

 このほか、新宿駅までの行き方やタクシー乗り場の場所など、駅窓口で想定される様々な会話を試しましたが、いずれでも瞬時に翻訳・表示され、スムーズなコミュニケーションが取れていました。

「字幕透明ディスプレイ」は現在開発中。製品化は翌2023年度が予定されています。相鉄は2022年7月末から9月11日(日)まで実証実験を行い、得られた課題などを克服したいとしています。

 なお駅係員の英語教育について、相鉄は従来から研修を行ったり通訳ツール「ポケトーク」を導入したりしてきたものの実際の会話におけるハードルは高かったといいます。今後は「字幕透明ディスプレイ」を活用し、全ての人が快適に利用できる鉄道を目指していくと話しました。

【了】

【写真】「字幕透明ディスプレイ」外国人との会話だと?

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