過剰スペック? 100席以下の小型機で4発エンジンの珍旅客機「BAe 146」 独自設計に無二の強み

通常「リージョナル・ジェット」は、エンジン二2発で、胴体下部に主翼を設置する低翼機のスタイルが一般的です。それに逆行するようなデザインを採用したのが「BAe 146」。4発エンジンの独自設計は、なぜ必要だったのでしょうか。

高翼が採用された理由 活かされた強み

 一方、主翼を高翼に配置するレイアウトをもつ飛行機は、旅客用ジェット機ではあまり見ないものの、軍用であれば、規模が違うとはいえ航空自衛隊C-2、旧ソビエト連邦のアントノフ社製の戦術輸送機、仏独共同開発C-160など枚挙にいとまがありません。というのも軍用機は不整地にも離着陸することを前提としているため、地上からエンジンまでの離隔(クリアランス)を広くして、異物の吸い込みを避けることができるなどの理由もあるでしょう。

 もうひとつ考えられる一因としては、主翼を高翼に配置することで、胴体後部を上に跳ね上げることができるほか、地表に近いポイントでの機首上げ時、低翼機と比べて、エンジンと地面かとの離隔に気を払う必要がなくなります。つまり、機首上げ操作がより大きく取れるようになるため、離着陸におけるSTOL(短距離離着陸)性能の向上が期待できる、ということもあるかもしれません。

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J-AIRのエンブラエル170。双発・低翼と一般的なリージョナル・ジェットの形状が採用されている(乗りものニュース編集部撮影)。

 リージョナル・ジェットのスタンダードとは逆行したデザインを持つBAe 146、イギリス製旅客機としてはヒット作となり、400機近くが製造されました。狙い通りというべきか、その見た目に反して「ウィスパー・ジェット(囁くようなエンジン音のジェット旅客機)」と呼ばれる程、離着陸時の騒音が少なくかったのもセールス・ポイントだったとか。

 こうした条件から、ロンドン都市部に近いロンドン・シティ空港などにおいては、非常に重宝された旅客機でもありました。空港周辺が市街地であることから騒音規制が厳格、降下角5.5度の急角度進入(通常は3度)が必要で、滑走路も約1500mしかないなど、パイロット泣かせの要素が詰まったロンドン・シティは、同型機の特性をフルに活かすことができることから、BAe 146にとっては相性抜群の空港だったといえるでしょう。

【了】

【写真特集】BAe 146の全貌&都市肉薄&滑走路激短の「ロンドンシティ空港」

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コメント

3件のコメント

  1. フレアを取るとエンジンと地上が近くなるのか。

    知らなかったなー。

  2. ドリュックエアも採用していましたね。パロの空港短いのとアプローチが特殊なので。

  3. 旅客機ではありませんが

    海上自衛隊の国産哨戒機「P-1」

    機体サイズはリージョナルジェット

    サイズだが

    海上を飛行する安全性と

    目的地までの飛行時間短縮に

    エンジンが4発となってる!!

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