頭デカすぎ!! エアバス初の異形機「ベルーガ」なぜ生まれた? 日本のファン注目、将来の“再雇用”とは
「ベルーガ」の兄、実はライバル航空機メーカー製?
「ベルーガ」導入前のエアバス社は、「スーパー・グッピー」というユニークな形のプロペラ貨物機を用いて、各国で製造した胴体や主翼などの大型部品を輸送していました。この「スーパー・グッピー」はなんと、そもそもアメリカ・ボーイング製のC-97系を母機に、「ベルーガ」と同じように胴体後部を大きくふくらませる改修を施した機体。ということで、この当時は、一部の航空関係者からは、「エアバスの翼はボーイング製」と揶揄されたエピソードもあったそうです。
ただ、「スーパー・グッピー」はもとを辿れば1960年代に製造された機体で、老朽化もかなり進んでいました。そのためエアバス社は、ついに自社機を用いたパーツ輸送機の製作に取り掛かりました。それが「ベルーガ」です。
同機は「A300」の設計を改造した機ではあるものの、A300旅客機の面影はほとんどありません。背中のコブは大きな貨物スペースが設けられました。また、長尺パーツを搭載できるよう、軍用輸送機やボーイング747貨物機のように、機首部分が上に折曲がって開く「ノーズ・カーゴ・ドア」が採用されるなど「大きさ」だけでない工夫も見られます。ちなみに、製造機数はわずか5機です。
このようにユニークな外形を持つ「ベルーガ」ですが、日本への飛来はほとんどありませんでした。日本にエアバス社むけのパーツを手掛けるメーカーが無いためです。ただ、この状況が、近い将来変わるかもしれません。
美しい機体だ!
特に機首が美しい!
んっj