駅舎も入口もなし!?「ほぼバス停な終着駅」移転で消滅間近 熊電「御代志駅」新駅の姿は

見えてきた新駅、元都営の車両もすでに待機!

 さて、新たな御代志駅は、すでにほぼ完成段階。現在は、国道からアクセスする駅前ロータリーの工事が着々と進められていました。構造は1面2線の島式ホームですが、線路と路盤はまだ1本分しか敷かれておらず、この暫定形でひとまず開業を迎えると思われます。

 ホームには、かつて都営三田線で走っていた6000形2両編成が“停車中”。新線では、8月末からすでに試運転が開始されています。

 この工事では、隣の再春医療センター前駅のさらに熊本側から分岐する形で、新線が敷設されます。再春医療センター前駅もあわせて新ルート上に移設され、すでにホームが姿を現しています。

 熊本電気鉄道は、「青ガエル」と呼ばれた元東急5000系がかつて在籍し、戦後すぐの佇まいを残す北熊本駅の駅舎や、今では珍しい、路面電車ではなく一般の電車が「併用軌道」として道路敷を走るなど、「昔の鉄道の姿」を色濃く残す存在として、愛されてきました。その風景のひとつが、まもなく姿を消すことになりそうです。

【了】

【御代志駅の現在と「新駅」の姿】

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