「見上げて楽しむ渋谷」なるほど新感覚! 東急「屋根なし2階建てバスツアー」に乗る

オープントップバスからの渋谷がいつもと違うワケ

 渋谷フクラスを出ると、早速スクランブル交差点を通過します。展望台からの風景とも異なる、「交差点を通過しながら交差点を見下ろす」という不思議な光景でツアーがはじまります。

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オープントップバスから見た渋谷の街(乗りものニュース編集部撮影)。

 その次は渋谷ならではともいえる、激しいアップダウンと狭隘な通りを縫うように走るルートに。公園通りや道玄坂など、普段は徒歩などで抜ける街の風景も、バスの速度と高い位置もあいまって、鳥が悠然と滑空するように移ろっていきます。

 うってかわって青山通りは、道路幅も広く、空の青が一気に広く感じます。しかし表参道に入るとケヤキ並木が頭上一面を覆います。エリアによってコロコロと目まぐるしく渋谷周辺の雰囲気を味わっているうちに、バスは渋谷フクラスへ到着しました。

 バスガイドは「現代の人たちはスマホの操作を含めて、うつむき加減で街を歩いていて、上を眺めることは少ないのではないでしょうか。この機会に、渋谷の『上』の景色を楽しんでみてはいかがでしょう」と案内します。近年だけでも高層ビルがあちこちに連なっていった渋谷の「見上げて楽しむ風景」がそこにあります。

 その「見上げて楽しむ風景」を「クルマによって短時間で移動して満喫できる」ことを可能にするのが、「屋根なしバス」の強みと言えるでしょう。都内では「はとバス」や「スカイバス東京」などでオープントップバスが運行中。東急バスも、自社ターミナルエリアのひとつである渋谷に、その可能性への期待をかけています。

 東急バスの古川卓代表取締役社長は「昨年に東急バスとしても30周年の節目を迎え、渋谷での観光バス運行を行っていくこととなり、グループ100周年の今年に運行開始を迎えることができました。約2か月の限定運行で得られる知見を活かし、今後のさらなる事業展開につなげていきたいです」と話しました。

【了】

【「屋根なし二階建てバス」から見た渋谷の風景】

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