しましまフェリー鬼ヶ島行き 島民専用高速ICを通るバス… 「瀬戸芸」の乗り物が楽しすぎる!

宿泊者専用のミニモノレールも〈その他の乗りもの〉

 その他、数多くのアートを楽しめる「ベネッセハウスミュージアム」(直島)内の宿泊施設「オーバル」には宿泊客だけが乗れる簡易モノレール(スロープカー)が設置されています。わずか10室の部屋には全てアート作品があり、何度も訪れて違う部屋に泊まる方も多いのだとか。宿泊者は23時までミュージアムを鑑賞できるため、このモノレールでラクラクと“ナイトミュージアム”に向かうことができます。

 また粟島では、「グリーンスローモビリティ」と呼ばれるゴルフカートのような乗りものが走っています。ブーメランのように横に広がっているこの島は、バス車両を走らせるような道路がなく、この車両の導入に至ったそうです。しかし現在のところ島民の方専用となっており、来島者への解放が待たれます。

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瀬戸内の離島はこういった山の中の路地が多く、会期中は杖などを貸し出している場合も。写真は高見島(宮武和多哉撮影)。

 今回で5回目の開催となる瀬戸芸ですが、2022年は新型コロナウイルスの影響があり、島への渡航の前には検温・消毒の上でリストバンド(1日有効)を装着、提示しないと作品を鑑賞できないようになっています。

 今年は残暑も厳しく、前出の通り島の道は狭かったり、急な坂道となっていたりする場合もあります。各会場では休憩所の設置や杖の貸し出しなどを行っているので、しっかりと休みを取りつつ、アート作品を巡りたいものです。

【了】

【写真】しましまフェリーで上陸する「鬼ヶ島」で待っていること

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

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1件のコメント

  1. 須田港は三豊市詫間町が正しいです。