旅行需要は戻るか 4年ぶり開催のツーリズムEXPOに各業界が“賭けた”ワケ しかし温度差も

体験型展示も仕込んだエアライン業界 鉄道業界は様子見?

 他方、鉄道各社の展示では、鉄道開業150年の発祥地をもつJR東日本や、9月23日に開通した西九州新幹線についてJR九州などがパネル展示としているなど、各社の台所事情や久々の展示会に対する様子見の印象を受けました。

 それに対して元気なのが、国内外線の運航が次第に回復しつつある航空会社の展示ブース。ANA(全日空)では、TVアニメ「鬼滅の刃」とコラボしたデザイン機や機内サービス、ハワイ路線の主力機種であるエアバスA380「フライング・ホヌ」の紹介だけでなく、スマートフォンを活用した新しい搭乗手続きの疑似体験もできるようになっていました。

 片やJAL(日本航空)はボーイング787やエアバスA350に搭載している実物のシートを展示し着座体験をPRするとともに、同社が以前から展開する日本各地との連携を通じたふるさと事業などを紹介しています。

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JR東日本ブース(乗りものニュース編集部撮影)。

海外旅行の復活に期待を寄せる各国政府観光局

 国際交流の一翼を担うのが、各国と地域の「観光局」です。より多くの外国人旅行者の自国訪問と国内移動や体験、滞在や食事、お土産購入機会を促進するアピールをしていました。

 そのなか目を引いたのが日本と季節が反対のオーストラリア政府観光局です。観光局では世界初となるオーディオ・エフェクト技術を駆使した動画「8Dエスケープ」による展示を実施。自然豊かな現地映像を紹介するものです。

 他方、海外リゾートの代名詞ともいえるハワイ州観光局は「マラワハワイ・地球にやさしい旅」を提言。ハワイの自然保全や文化継承をアピールし、これまで定番とされてきたワイキキビーチから自然豊かなオアフ島や他の島などに着目し、新たなハワイ体験を提言しました。

【写真】会場内に「酒蔵」「角打ち」? まだまだある面白ブース

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