高速道路の通行止めが3時間超え=「ただごとではない」? 生じる義務 動く組織 どうなるのか
「機構」がなぜ出てくるのか
なぜ機構が権限を代行するのかというと、高速道路を3時間以上も通行止めするのは社会的責任が大きく、高速道路の保有者である機構が最終的な責任を負うからだそう。そもそも高速道路保有・債務返済機構とは一体どんな組織で、NEXCOとはどのような関係なのでしょうか。
高速道路はもともと日本道路公団をはじめとする4つの公団(ほか首都高速、阪神高速、本州四国連絡橋公団)によって管理・運営されていましたが、2004年に解体され、新たに設立された高速道路保有・債務返済機構が旧公団の借金を引き継いで道路資産を保有、新会社NEXCOが道路の維持・管理をするという機構と会社の協力体制が取られることになりました。
機構は高速道路をNEXCOに貸し付けて賃貸料を徴収し、その賃貸料を財源として旧公団の債務と高速道路の建設などで新たに発生する債務を法律で定められた期限内に返済していく役割を担っています。機構の最終目的は債務の完済です。そのため、機構としては高速道路がどのように管理・運営されているかについても責任があり、こうした通行止めのルールが存在するというわけです。
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