“ダブル乗務”OKな777&787「操縦席の違い」結構ある!? JAL担当パイロットに聞く本当のところ

“極めて類似した型式”としてダブル乗務も可能なボーイング777と787。パイロットから見ると、この2機種には、わずかな違いがあるようです。ダブル乗務の担当者に話を聞いたところ、細かなところに787の進化がうかがえました。

パイロットから見た2機種の違い、ギャップはどれほど?

 このように、素人目から見ると777と787は、世代的に大きく違うのでは……と思うかもしれません。それでも古川機長は787を「777とほとんど同じながら、787は本当に細かな部分で、視認性の向上や、手・目などの動きが少なくなるように設計されている」と話します。

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JALの訓練設備、787の「紙レーター」に設置されているヘッドアップディスプレイ(松 稔生撮影)。

 古川機長も取材中、「どこか違うところあるかな……」と熟考し、自ら2つの訓練装置の各所を見てポイントを探しながら、先述したような違いをあげてくれたのが印象的でした。パソコンや自動車といった身近な道具に置き換えてみると、確かに、10年前の機種と最新機種とで基本の操作が大きく異なるわけではありません。入念な訓練を積んだプロのパイロットから見ると、それと同じくらいの“相違点”なのでしょう。

 1996年の就航以来、長年JALの主力として活躍を続けている777。2012年4月22日にJALで就航し、2022年にちょうど就航10周年を迎えた787。ルックスこそ異なれど、パイロットから見るとまさに「兄弟」のような飛行機なのかもしれません。

【了】

【写真】ルックスも結構違う! 777と787のコクピットの違いを“徹底解析”

Writer:

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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