ANA、業績を超回復! 「リスクに強い経営への転換」&需要回復で約200億円の黒字 第2四半期では3年ぶり
ANA便乗っても、満席近い状況が多くなりましたもんね。
営業利益・経常利益・四半期純利益すべて黒字
航空会社のANA(全日空)、ピーチなどを傘下にもつANAホールディングスが、2022年7月~9月期の決算を発表。いわゆる「第2四半期」と呼ばれる7~9月期の業績(純損益)は、195億円の黒字。営業利益・経常利益・四半期純利益のすべてにおいて、2019年度以来3年ぶりの黒字となったとのことです。
同社の売上高は、前年同期比で約83%増加。一方で、コロナ禍で打ち出した事業構造改革で、コストがかかりづらい体制としたことにより、営業費用は約39%の増加に抑えられたといいます。
この業績の復活には、各国の水際対策の緩和、日本国内の行動制限撤廃により、渡航者が大きく増加したことが挙げられます。
ANA国際線では、北米~アジア間の接続需要を取り込んだことに加え、日本においても9月から水際対策がさらに緩和され、日本発のビジネス需要や駐在員の一時帰国需要の回復基調が一層強まったことなどから、旅客数は前年同期の約5.1倍まで増加。ANA国内線においても、ゴールデンウイークや夏休み期間を中心にレジャー需要が着実に増加したことに加え、ビジネス需要についても徐々に回復していることなどから、旅客数は前年同期の約2.1倍に増加。こちらは、コロナ禍において半期ベースで最高となったとのことです。
またピーチのLCC(格安航空会社)事業においても、国内線のレジャー需要が大きく増加したことから、旅客数は前年同期の約2.4倍に。航空貨物事業も運航便数こそ減少させたものの、収益性の高い北米路線の運航規模拡大や大型特殊商材などの高単価貨物の取り込みなどにより、収入は前年同期の約1.3倍に増加し、第2四半期として過去最高となったとのことです。
ANAホールディングスでは、2022年度の航空需要を、国内線はコロナ前の水準まで回復、国際線は55%まで回復すると予測。また、第2四半期の利益実績が当初計画を上回ったことを受け、通期の業績予想を上方修正しています。
【了】
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