最新潜水艦「たいげい」に横浜騒然 デカさの秘密は? フリートウィークの見どころ他にも
潜水艦だけじゃない、横浜で披露される各種レア艦たち
たいげい型潜水艦は2022年11月現在、6番艦までの建造が決まっており、すでに2番艦「はくげい」が2021年10月に川崎重工業神戸工場で、3番艦「じんげい」が2022年10月に三菱重工神戸造船所で進水済み。7番艦も2023年度の概算要求に計上されています。次世代の海上防衛を担う主力潜水艦として、22隻体制となった海自潜水艦部隊を支えることになります。
今回は現役かつ就役したての最新鋭潜水艦が、レストランのテラス席が並ぶ商業施設の真横に接岸し、しかも一般公開を行うという非常に珍しい機会です。甲板に上がらなくても横浜ハンマーヘッドのデッキや、カップヌードルミュージアムパークなどから横浜みなとみらいの風景と一緒に、セイルやX舵を眺めるだけでも、楽しむことができます。
また、新港埠頭では対潜能力に特化した護衛艦「しらぬい」の一般公開も同じく11月3日から5日にかけて行われます。「しらぬい」は青森県むつ市の大湊基地を母港としているため、東京湾ではまず見かけることのない艦船です。
このほか大さん橋では11月3日にヘリコプター搭載護衛艦「いずも」、5日に最新護衛艦「くまの」の公開も予定されています。ほかにも横浜の山下埠頭では、11月3日と5日に護衛艦「あたご」と輸送艦「くにさき」の公開を予定しています。なお、「あたご」は北朝鮮の弾道ミサイルなどに対処可能なイージス艦として建造された護衛艦です。安全保障の最前線に触れる良い機会といえるでしょう。
このように、「フリートウィーク」は普段なかなか見ることのできない自衛隊艦船を乗船見学できるチャンスです。時間があれば、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
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