通常機と全然違う! レアな「緑のANA機」に乗った ほんわか癒やされ眠くなる…? これぞ“攻めの癒し”

「ANAグリーンジェット」の機内、通常機と大違い!

 通常ANAのボーイング787では、白く明るい客室照明が採用されています。一方「ANAグリーンジェット」の客室は、緑の照明を採用。また、搭乗時のBGMは、通常のANA機で流れるバイオリンを中心としたBGM「アナザースカイ」ではなく、自然を想像できるような特別なもので、鳥のさえずりや環境音などがうまく用いられたヒーリングミュージック調の曲となっています。

「ANAグリーンジェット」の座席のヘッドレストカバーには、ヴィーガンレザー(植物由来の成分を使用した人工皮革)を使用したものを導入。この取り組みは世界の航空会社のなかでも、とくに先進的なものとのことです。ちなみに触り心地や頭を置いた感覚は、かなり革に近いものとなっていました。

Large 02

拡大画像

ロサンゼルスに到着した「ANAグリーンジェット」(松 稔生撮影)。

 この機を担当するCA(客室乗務員)は機内サービス時、「ANA Future Promise」プロジェクト仕様の特別デザインのエプロンを着用します。出発前には機内アナウンスで、この機体に関する説明も流れました。

 食事などは通常のANA機とほぼ変わらない内容となっているものの、調理時の残渣に由来した堆肥を使用して育てたソフトケールを使用したミックスサラダをエコノミークラスで提供したり、ビジネスクラスのデザートカップのプラスチック容器を廃止し、リユース可能な陶器に変更したりする取り組みも。なお、この食事面での取り組みは、通常のANA機でも実施されています。

 ANAはこの特別機の就航を皮切りに、機内サービスや運航オペレーションの面で、さまざまなサステナブルな取り組みを進めていくとしています。それでいて、既存のサービスを“寂しい”方向に変更することなく新たな価値観を与えようとしている点に、同社の本気度が窺えました。なお、今回搭乗した「JA871A」のほか、今後、国内線仕様機の「JA874A」も同様の塗装に塗り替えられる予定で、2機体制で国内・国際の両路線で中長期的にこの塗装で運用するとのことです。

【了】

【いろいろ違うぞ!】癒やし感ありすぎる緑のANA機写真レポ

テーマ特集「【飛行機特集】超レア! もう見れない?「変わった塗装」集めてみた」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。