自由が丘の"昭和な街並み"消える? 狭~い道路に入り乱れる人・バス・車 再開発で変貌

「29番地区」再開発で街はどんな姿に?

「29番地区」の最終形態は、区画いっぱいを占める地上14階、地下3階の複合ビルです。

 ビルの完成予定は2025年度。5階までは商業施設、6階にはオフィス、その上階は住宅が入居することとなっています。

 街に訪れる変化として、歩行者専用通路の形成が挙げられます。自由が丘駅へ到達する道路はほぼすべてが狭隘で、路線バスもカトレア通りの道路幅員いっぱいを使って、そろそろと抜けていきます。歩行者とバス、タクシー、一般車、トラックが入り乱れるのが、自由が丘駅周辺ならではの風景でした。

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カトレア通りを抜けて自由が丘駅へ向かう東急バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 そこで28番地区にビルが建ち、敷地内の周辺空間が幅員2.6mの歩行者空間となることで、周囲の女神通り・すずかけ通り・カトレア通りでは歩車分離が図られ、互いに安心して移動できる空間となるのです。計画図ではビル1階の空間も「貫通通路」として、歩行者の動線を提供する役割を果たしています。

 さらに発展的計画として「自由が丘駅前西及び北地区地区計画」が都市計画決定されており、学園通りや東急大井町線までの区画が再開発の対象となっています。

 同様にカトレア通り・すずかけ通りは都市計画道路として計画決定されており、とくにカトレア通りは都の優先整備路線「補助127号線」として、目黒通りに直結する計画です。実現すれば、自由が丘駅への自動車アクセスは飛躍的に向上し、バスが人混みを避けながら延々と隘路を抜けていく状況も、改善が図られそうです。

【了】

【写真】いわゆる「自由が丘」とは少し違う? 昭和な駅前風景

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