驚愕の「36発ジェット機」誕生か 全て“翼に埋め込み”の超異形機 その革新的コンセプト

ドイツでは現在、ある革新的な航空機が実用化しようとしています。36発のオール電動推進装置を翼に埋め込んだ民間ジェット機。この異形のルックスになったのには納得の理由がありました。

「ジェットの電動推進装置」、どんな強みが?

 リリウム社が「電動垂直離着陸機」と称している推進装置は、全電動ながら、いわゆるダクテット・ファンと呼ばれるタイプのものです。これはプロペラをナセルで覆うことによって、プロペラを晒したままフライトするよりも、空気を無駄なく取り込み、そのぶん多く後方へ排出することができ、効率よくフライトできるとされています。また、覆いをつけることで、騒音を抑制する効果もあるのだそうです。

 同社によると、ダクテット・ファン型の推進装置の場合、プロペラを晒した状態で同じ回転数で稼働させるのとくらべて、ホバリング時の効率が向上し、より小さなプロペラで飛行できるとのこと。そのため、飛行中の騒音も低減できる効果も期待できるといいます。同社の「電動垂直離着陸ジェット機」では、ホバリング時で食器洗い機と同クラスの約60dBA、巡航飛行中は音がほとんど聞こえないほどの低騒音が見込まれるとしています。

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Lilium社の「電動垂直離着陸ジェット機」イメージ(画像:Lilium)。

 当初同社が発表したプランでは、この機は7人を乗せることができ、40~200kmの距離がある都市間などを、最高300km/hのスピードを出しながら移動できるとしています。また、推進装置や設計を工夫したことで、乗客・貨物のペイロード(搭載容量)としては市場最大の機体を目指すほか、航続距離の延長も計画しているとのこと。一方で翼幅は、既存のヘリポートへ着陸できるようなサイズ感にとどめられる見込みです。

 リリウム社は2022年12月、イギリスのオックスフォードにある大手ヘリコプター・プライベート ジェット事業者eVolare社とパートナーシップを締結。eVolare社がリリウム社の電動垂直離着陸機「Lilium Pioneer Edition Jets」を確定10機、オプション10機発注するほか、この機のイギリス国内の販売代理業の実施、同国内で運用するための体制構築やメンテナンス サービス センターの運営などを行うとのことです。

 欧州の空で、日常的にこのユニークな「空飛ぶクルマ」が行き交う日が、いつか来るのかもしれません。

【了】

【翼がまるで“熊手”!】 超異形の「eVTOLジェット機」を色んな角度から

【特集】珍機、変態機、革新的設計…「普通じゃない飛行機」集めてみた

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コメント

2件のコメント

  1. これを「ジェット」と呼ぶのはいかがなものか。ターボファンエンジンから圧縮機を除いたような構造で、実質ただの電動プロペラ機。「ジェット」の定義は圧縮機を含まないのかもしれないけど。電動推進のジェットというから、原子力エンジンみたいに圧縮機を電気で実現してるのかと思ったけどがっかり。

    • 圧縮機ではなく燃焼室だろこのボケェェ

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