「世界最大の飛行機」「ジャンボ」終焉 「世界最大の旅客機」は新たな旅へ 巨大機の2022年
「世界最大の旅客機」には新たな役割が
●エアバスの超巨大機「A380」初号機、「空飛ぶ先端技術研究所」に
ANA(全日空)も運用していることで知られる総2階建ての胴体をもつ”世界最大の旅客機”「エアバスA380」。すでに生産が終了しており、新型コロナによる需要減退も相まって、世界的に見ても、その稼働機数は減りつつあります。そのようななか、2022年2月、製造メーカーのエアバスが、この初号機「MSN001」について、新技術を検証するデモンストレーター機として使用することを発表しました。
現在航空業界の世界的トレンドとなっている「二酸化炭素排出量ゼロ」へむけ、エアバスでは改良したガスタービンエンジンで水素を燃やして推力を得るという新たなスタイルの旅客機「ゼロエミッション機」の設計案を固めています。
この「MSN001」では機体に備え付けられている4発のジェットエンジンとは別に、胴体後部に水素エンジンを搭載し、新技術をテストする予定です。まず地上で実施され、5年以内をめどに、上空で飛行した状態での試験も計画されています。
コメント