「安心感」が違った! 武蔵小杉駅「横須賀線ホーム倍増」ラッシュ初日の"心の余裕"とは

人がこぼれ落ちそうだったホームは…

 まず、ホームの「すし詰め」状況はやはり多少マシにはなっています。JR東日本によると、ホーム増設で「約3割程度の混雑緩和が見込まれます」としています。とはいえやはり都心への通勤客のほうが際立って多く、次の列車が到着するまでの短時間に、行列の長さはホーム全幅に達しようとするほどです。

 しかし大きく変化したのは、「背後の横浜方面の線路に転落する危険は無い」「横浜方面の客にとって、この群衆にもみくちゃにされたり、外へ押し出される危険は無い」という安心感がうまれたことです。

 ひとくちに都心方面といっても、新宿駅方面に出勤する人(湘南新宿ライン)と東京駅方面に出勤する人(横須賀線)で乗る電車は違うため、電車が来るたびに「来た電車に乗ろうとする人」と「行列で待ち続ける人」で交錯が起き、群衆が膨らみます。中には横浜方面のりばの点字ブロックの外まではみ出して移動していた人もいました。これに巻き込まれていたのが反対側の方面の利用客でした。夕方は逆方面で同じことが起きていました。

 今までは、真後ろで横浜方面の電車がスレスレの所を通過していましたが、ロープによって十分な離隔が取られるようになり、それが安心感とどこか"心の余裕"を生んでいます。これが、方面別にホームを分離した大きなメリットのひとつと言えるかもしれません。

 既存ホームのロープは今後、別途柵に作り変えられる予定となっています。

【了】

【ついに使用開始「増設3番線ホーム」武蔵小杉駅の様子】

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コメント

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1件のコメント

  1. これで終わりではない。
    武蔵小杉の混雑緩和の根本的な対策はグリーンラインの新川崎延伸しかないだろう。