ANAが「無線」をやめた理由 イヤホンマイクつけた空港職員 “情報共有”に革新が起きていた

“声”だけじゃない 現場の情報共有に革新が

 新たに導入されたのは、市販もされているイヤホンマイクの「BONX Grip」と専用のアプリケーションの「BONX WORK」です。イヤホンマイクは各係員のiPadとBluetoothで接続され、iPadにインストールされた「BONX WORK」を介して他の係員と会話できます。

 採用の理由は、類似製品と比較して音声品質が高かったことのほか、ハンズフリー会話機能や、文字起こし機能など、将来的なイノベーションにつながる可能性の高い機能があったからだといいます。

 この導入によって、業務に合わせたグループ化を行い、必要なメンバーだけでのコミュニケーションが可能になったほか、チャット機能もあるため、音声・文字・画像など必要に応じて適切なツールを選択したり、聞き逃した会話を追っかけ再生機能で確認したりできるようになったそうです。

 たとえば、機内の忘れ物の情報を共有する際、言葉で説明するのではなく、iPadで現物の写真を撮り、その画像をチャットで共有できるのだそう。音声だけでない複数の伝達手段を活用できるメリットは大きいようです。

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旅客部門に限らず、空港では無線が広く使われる。写真はイメージ(画像:svitlanahulko/123RF)。

 現在は空港旅客部門のみが利用していますが、今後は客室部門、整備部門などへの導入を進めていくとのこと。部門間の横断的な連携のほか、他システムとの連携、音声データの活用により、新たな価値創造につなげていきたいといいます。

 年末年始、空港を利用する予定のある人は、イヤホンマイクを通してコミュニケーションするANA職員の姿をチェックしてみてはいかがでしょうか。

【了】

【空港だけじゃない】ANA導入のイヤホンマイクが変えた“他業種”(画像)

Writer: 西田伸昌

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コメント

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1件のコメント

  1. bluetooth も WiFi も「無線」なので、「ハンディ無線機」とか「ハンディ無線端末」とかのが分かりやすいです