空母くるより恐ろしい? 中国の「測量艦」が領海侵入を繰り返すワケ その“ヤバさ”

2022年12月中旬、中国海軍の測量艦が5度目の領海侵入を行いました。測量艦は一見すると民間船のような大人しげな外観ですが、現時点ではある意味、空母がくるよりも厄介な事態ともいえます。いったい何をしていたのでしょうか。

海底地形だけじゃない 潜水艦戦に必要なデータ色々

 ただ、潜水艦が行動するためには海底地形さえ把握できればオーケーというものでもありません。

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2022年12月19日に屋久島沖を領海侵犯した中国海軍のシュパン級測量艦。満載排水量5883トン、全長は129.3mで、中国海軍には9隻が配備されているそう(画像:統合幕僚監部)。

 海水は、いうなれば塩水です。また深さは海上保安庁が公表している資料によると平均で4750m、最も深いところでは1万m以上ある場所もあります。ということは、深さに応じて水温も水質も異なり、さらに塩分濃度も違います。潮流もあるため、これらによって潜水艦は動きが制限されたり、見つかりやすくなったり逆に隠れやすかったりするのです。また、これらは季節によっても変わります。単純に夏の海と冬の海をイメージしてみても、水温や潮流などが違うのは理解できます。

 逆にいうと、作戦行動を予定している海域の「海底の地図」に加えて、こういった様々な「海のデータ」、つまり海洋情報も併せて持っていなければ、潜水艦は自由に動くことも戦術を組み立てることもできないといえるでしょう。だからこそ海上自衛隊は日本周辺で潜水艦を運用するために、常日頃から自前で海洋観測艦(測量艦)を整備・運用しているのです。

 これと同じことは中国海軍にもいえます。中国海軍が東シナ海を含む自国周辺海域で、潜水艦を運用しようとするならば、それらデータがないと自軍に有利なよう戦いを進めることができません。潜水艦が戦術行動するにしても、水上艦や航空機による対潜水艦戦闘を行うにしても、前述したような海洋情報が必須になります。

 だからこそ、中国海軍は測量艦を日本近海にまで進出させているといえるでしょう。とうぜん測量艦は単に航行しているわけはなく、領海に侵入してまで海洋調査を行っていると思われます。

【潜水艦ならコレでドーン!】海自護衛艦による対潜ロケット発射(写真)

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