海の“脱・排ガス”加速! 見た目もスゴイ「動力革命」な船が続々 2022年登場の新造船5選
船旅どう変わる? 日本初のLNG燃料フェリー
商船三井グループの「フェリーさんふらわあ」が大阪~別府航路に投入する国内初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ くれない」は12月16日に、三菱造船から引き渡されました。建造ヤードは三菱重工業下関造船所。2023年1月13日の就航に向け、習熟航海などを行っています。
この「さんふらわあ くれない」は、船旅そのものを楽しめるようにする豪華な内装のほか、LNGとA重油の両方を燃料として使用できるデュアルフューエルエンジン(DF)を併せ持った最新鋭の船です。
主機関には欧州舶用メーカーのバルチラが開発した4ストロークエンジン「バルチラ31DF」を、発電機にはヤンマーパワーテクノロジーの「8EY26LDF」を搭載。LNG燃料タンクは船体後部の甲板上に置かれています。
LNG燃料は従来の燃料油に比べてCO2で約25~30%、SOxでほぼ100%の排出削減効果が見込めるため、商船三井グループでは「今すぐ実現可能なGHG排出削減の取り組み」として内航・外航問わずLNG燃料船の導入を進めています。
2番船の「さんふらわあ むらさき」も2023年4月の就航を目指して、艤装を行っています。
【了】
アンモニアと硬翼帆に期待