初詣も新幹線もコロナ前に戻らず 行動制限ない年末年始の鉄道輸送速報 ただ“前年比2053%”も

比較的静かな正月でしたか?

JRグループ 年末年始の輸送速報まとまる

 JR各社は2023年1月6日(金)、年末年始期間における鉄道の輸送状況について速報を発表しました。3年ぶりに行動制限のない年末年始でしたが、全体的に、コロナ前の水準には至りませんでした。

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東海道・山陽新幹線も年末年始の利用者数はコロナ前以下だった(画像:写真AC)。

 12月28日から1月5日までの9日間で、東海道新幹線(JR東海)は316万7000人が利用。前年比では111%となりましたが、2018年度比では90%に留まりました。JR東日本、JR西日本、JR九州管内でも、新幹線の利用率はコロナ前の2018年度と比べ8割前後となっています。

 JR東日本は正月3が日における「初詣関係駅の降車人員」もまとめています。川崎駅(川崎大師)、鎌倉駅(鶴岡八幡宮)で2018年度比85%、84%、成田駅(成田山新勝寺)で72%、原宿・代々木駅(明治神宮)は66%となりました。なお、前年度比だと、それぞれ110%、119%、115%、117%です。

 他方、京阪神地区の近距離券の利用は1日122.5万人で、前年度比110%、2018年度比96%と比較的堅調でした。

 そうしたなか、期間中に前年度と比べ大幅に利用者を伸ばした列車が、いわゆる「空港特急」です。

 成田空港に発着する「成田エクスプレス」は9.9万人で前年度比1828%、関西空港に発着する「はるか」は5.1万人で前年度比2053%となりました。航空便の再開とともに、海外で過ごす人も増えたと考えられます。ただ、2018年度と比べると、それぞれ69%、60%に留まる数字です。

【了】

【前年度比「2053%」!?】大幅に利用が増えた列車とは

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