旅客機の緊急着陸「正しい脱出法」は? ジェットスター事件で見えた数々の”ルール違反”とは

そのほかにあった緊急脱出時の課題

 また、このシーンが撮影されたのは、ターミナル側の駐機場エリアと見られ、誘導路に緊急駐機した機体から芝生の区画を挟んだエリアから撮られています。この距離はわずか100m、もしくはそれにも満たないと推定され、もし本当に爆弾を積んでいた場合には、まさに「ひとたまりもない」といえるほどの至近距離です。

 この光景を見た人からは、次のような声が上がっています。

・ルール違反だらけじゃん…
・離陸前の安全ビデオとかCAさんの話、まったく聞いてないんだろうね。
・こういう連中が他人を巻き込んでしまうんだよ!
・ちゃんとCAのいうことを聞きましょうね。

※ ※ ※

 なお、ジェットスター・ジャパンでは離陸前にCAが実演で、緊急脱出時の手順をフライトのたびに説明しています。また航空会社でも、実演・もしくは機内ビデオを用いるなど各社それぞれの手段で、フライトのたびに緊急時の脱出法について説明しています。

【了】

【写真】きっちりやってます! ジェットスターのCAによる安全説明

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コメント

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1件のコメント

  1. 教育云々は、別に子弟みたいな環境じゃできないわけじゃないですし、教育したいときにそれこそジャンプシートみたいな場所に教官座らせてすればいいんじゃないですかね。

    それ以上に、「危険と思えばまず止まれ」ができる陸海交通と違って、常に行動しながら対処が求められる空運においては、イレギュラーに一人ではどうにも対処ができないこと。
    一人しかいないパイロットが不調に陥ったときに、バックアップができる環境じゃなくなる=落ちるという破滅が近づく事。
    ここらへんでOKは出んでしょうね。

    それでも出したい?
    近距離便で燃料積載量を厳しく制限して、何かあったときは外部から強制着陸できるプログラムを導入して、国際線は禁止。公海飛行も禁止。これくらいしないと厳しいのでは?