宇都宮のLRTは「その先」へ行けるの? 終点は行き止まり“ほぼホンダ専用”か 工事は佳境

LRTから「東」いけます!

 芳賀町の都市計画課によると、終点の2つ手前、芳賀工業団地管理センターに乗継拠点「トランジットセンター」が設けられ、そこに周辺を走るバスなどの交通が集約されるといいます。宇都宮ライトレールの関係者も、地域住民のLRT利用は、同停留場が中心になるだろうと話しました。

 この芳賀工業団地管理センターにはすでに、芳賀バスターミナルが設けられており、宇都宮駅方面から県東部の真岡鐵道茂木駅(茂木町)を結ぶ系統など、ジェイアールバス関東の一般路線バスが発着しています。

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停留場の建設が進む終点の芳賀・高根沢工業団地。行き止まりの構造となる(乗りものニュース編集部撮影)。

 LRT開業後はこれに加え、芳賀・高根沢工業団地内を循環する路線や、芳賀バスターミナル~祖母井(うばがい、芳賀町)~赤羽(市貝町)~真岡鐵道市塙駅(同)を結ぶ路線などを新設する予定。後者は朝晩に宇都宮市内の清原工業団地まで延長するといいます。ジェイアールバス関東の既存路線も市塙駅入口を経由しますが、そこまでの区間で系統が増える見込みです。

 ちなみに芳賀町はLRTのパンフレットで、「町中心部である祖母井へのLRTの延伸の効果や可能性についても検討を進めています」としています。

【了】

【できてる!】宇都宮のLRTのいま&“その先”へ行く交通(画像で見る)

テーマ特集「【特集】どんな路線? 75年ぶり新設の路面電車「芳賀・宇都宮LRT」」へ

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コメント

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2件のコメント

  1. 真岡鐵道の駅まで接続するべきだと思います

  2. 芳賀町工業団地管理センター前電停が存在する芳賀バイパスは、そこから東側も市貝バイパスとの接続点まではかなり道幅が広い(両側の歩道がそれぞれ 4.5m あり、中央分離帯と合わせると 10m 以上の余地があって、歩道をそれなりに残しても複線の線路が敷設できるはず)。芳賀・高根沢工業団地電停方面へ曲がる交差点に分岐器を設置してバイパスを東進し、市貝バイパスに入ったあたりで南に逸れると、3km 程度の専用軌道を建設するだけで真岡鉄道の多田羅駅に到達する。その区間には市貝温泉健康保養センターもあるので、電停を設置すればある程度の需要は発掘できそうだし(多田羅駅から 1km 程度とちょうどいい)、何より益子・真岡方面から宇都宮市街方向への新たな通勤動線に育つ可能性がある。
    管理センター前電停の構造も芳賀バイパス経由の延伸を見越したものになっているような気がするが、芳賀町が祖母井以東を単独で整備するメリットはあまりないかもしれないので、益子町や真岡市あたりを巻き込んで何とかできないものか……。