え!空母サンパウロ、返品されてきたの?! どうすんだよこの船… ブラジルで大問題に

ブラジルにとっては呪われた船かもしれない?

 空母サンパウロはもともと、 1960年にフランスで進水したクレマンソー級の2番艦「フォッシュ」でした。それをブラジル海軍は老朽化した空母「ミナス・ジェライス」に代わる海軍の旗艦として、2000年11月に購入しました。

 しかし、既に就役からだいぶ年月が経っていたということで、トラブルが頻発します。そのため2005年から2010年にかけて同艦は近代化が行われますが、エンジン、推進シャフト、カタパルトなどで不具合が頻発し、2012年以降は、ほとんど任務にも出なくなってしまいました。結果、膨大なコストがかかることを理由に海軍は近代化計画を打ち切り、空母としての役目を満足に果たせないまま、2017年2月に運用終了を発表しました。

 ブラジルメディアの報道によると、2023年1月現在、同艦はブラジルの北東海岸に沿って円を描くようにタグボートに引かれながら、沖合をさまよっているそうです。まだ解体を請け負った会社は船を放棄してはいませんが、ブラジル当局と調整は難航しているようで、放棄する可能性も捨てきってはいません。国際法上的にはブラジル海軍、ブラジル政府に法的責任があるとされていますが、このまま事態がまとまらないと、ブラジルの沖合をさまよう幽霊船になってしまう可能性もあります。

【了】

【画像】捨てられる前の「サンパウロ」の元気な姿

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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コメント

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1件のコメント

  1. どっかの日本と張り合ってる、極東の国が喜んで買うんとちゃうかな