韓国「次世代戦闘機計画」公表なぜ今? 新型国産機は初飛行直後…背景に日本の動きアリか

韓国の航空宇宙産業グループのKAIが第6世代戦闘機の開発を志向していると表明しました。2022年に自社自らが第4.5世代戦闘機と称するであるKF-21を初飛行させたばかりにもかかわらずです。真意はどこにあるのでしょう。

なぜこのタイミングで「新型機」?考えられる背景

 ここまで韓国が防衛産業に力を入れるのは、まず雇用の確保や、稼働率を上げたいためなのは間違いありません。そして、同国は北朝鮮と接し、武力による現状変更を目論む中国とも陸続きであるため、高い緊張を強いられていることも一因でしょう。

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韓国製のT-50「ゴールデンイーグル」練習機(画像:KAI)。

 これに加え、ロシアによるウクライナ侵攻により、世界の安全保障環境はより一層不安定になりつつあります。ここ日本でも、防衛装備移転3原則の運用指針の緩和を掲げ、国主導で輸出を拡大する方針でいます。次期戦闘機も英伊と共同開発になり、輸出を視野に入れました。

 一方で韓国は2022年に軽攻撃機FA-50のポーランドへの輸出に成功しましたが、FA-50の元であるT-50は開発時、米ロッキード・マーチンが技術支援を行っています。この時に受けた複合材の製造技術は元々、日本のF-2戦闘機の開発で培ったものともいわれています。

 防衛産業の拡大を目指す韓国は、将来的には防衛産業の輸出の分野で、日本が競合国になるかもしれないと考えていてもおかしくないでしょう。それゆえに、日本の態勢が整う前に足場をより固めておきたいという意味で、第6世代戦闘機の可能性を検討すると表明したのかもしれません。韓国が第6世代戦闘機を開発できるか否かだけではなく、この時期に発表した意図とどのような将来戦略を描いているかということも、注視すべきポイントといえそうです。

【了】

【写真】F-22そっくり!? いろんな角度から見る韓国産戦闘機「KF-21」

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飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

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