「ピーキー過ぎて使いづらい」軍用機5選 使いこなせるのは選ばれし者のみ!
おおよそ兵器というもののは、誰にでも操縦や運用ができるよう作られます。比較的人を選ぶ航空機もしかり。しかし時々、必要に駆られ、ある程度のリスクに目をつぶり、特定の任務特化で扱いの難しい航空機が作られてしまうことがあります。
使う人を選ぶ危険な兵器は現実でも作られている
「常人では扱いが難しく、使う人を選ぶ」「あまりにパイロットが危険だが、重要任務のためにやむを得ず」――こういった文言は創作物の世界の兵器ならば、読者や視聴者の気分を盛り上げる一要素となりますが、現実では多くの場合、兵器よりも扱うパイロットの方が貴重と捉えるので、そういった現象が起こりにくくあります。しかし、ゼロという訳ではありません。そうした、扱うのが大変なのにも関わらず、必要に駆られて使われた軍用機を5つ、挙げてみました。
ピーキーすぎて選ばれし者にしか使えないJu87 G-2
1943(昭和18)年7月に始まったクルスクの戦いで、初投入されたといわれるドイツ軍の「カノーネンフォーゲル」ことJu87 G-2は、急降下爆撃機Ju87「スツーカ」の両翼に37mm砲とガンポッドを搭載した機体でした。
Ju87が低速で照準しやすいことを活かし、ソ連軍が大量に投入してくる軍用車両や装甲車、戦車などを上空から効果的に撃破するために開発された機体で、たとえ相手が重戦車でも、装甲が薄い上部を狙い砲弾を叩き込むことで容易に撃破することが可能でした。
しかしこれはあくまでカタログ上の話で、両翼に機体に似つかわしくないほど大型の砲を搭載したため、発射時の反動をコントロールするのは大変でした。ドイツ軍のエースパイロットとして高名なあのルーデル自身も「操縦が恐ろしく難しい」と言ったほどです。しかも、ドイツ空軍が制空権を取れなくなったころから投入された機体ということで、重い荷物を背負って戦場を飛ぶだけでもかなり大変なのに、少しでも弾を無駄にしないよう、目標にかなり接近する必要もありました。
そのため、機体の特性を完全に理解しているパイロットのみしか扱えないピーキーな機体となりましたが、ルーデルらベテランの「スツーカ乘り」は同機を操縦し、戦果を挙げ続けました。同じ運用法で、敵であるソ連空軍が使用していた「シュトゥルモヴィーク」ことIl-2が初心者でも安定した飛行ができたことと比べると対照的といえます。
珍迷機F7Uカットラスがランクインするならば、P-55アゼンダーや特攻専用機「剣」とか寄生戦闘機XF-85ゴブリンなんかも選から洩れたのでしょうね
空気との摩擦…
うーん
Ju87Gは、1門で12発、2門合計24発、たったの12回の射撃で敵戦車を撃破することを求められていたわけで、かなり決死の覚悟で挑んだ事が伺えます。
U2が落とされたのはキューバじゃないの?