国産ジェット機C-2輸出に黄信号か 有望株UAEが韓国の輸送機開発に参画 日本見限った?
政府首脳がトップ会談で合意した重み
MC-Xは、韓国の大手防衛企業KAI(韓国航空宇宙産業)が、自国で運用するC-130「ハーキュリーズ」輸送機やCN-235輸送機の後継となることを想定して開発を進めている新型輸送機です。ジェットエンジンを2基装備する双発機で、機体サイズは全長40.3m、高さ13.5m、全幅41.1m。日本の国産輸送機であるC-2(全長43.9m、高さ14.2m、全幅44.4m)と比べるとサイズとしては若干小振りです。
計画自体は、昨年(2022年)ソウル近郊で開催された防衛装備展示会「DXコリア」でコンセプト模型が初めてお披露目されたばかりで、会場で関係者に話を聞いてもMC-Xは政府への提案段階だという説明でした。
しかし、生産数は自国の輸送機更新用で約40機を想定しているほか、諸外国で運用されているC-130輸送機クラスの更新需要も狙っていると明言していました。また、ゆくゆくは機内に設備を追加して海洋哨戒機や空中給油機などの派生モデルを開発することも計画しているそうで、すべてが予定通りにいけば約200機程度の生産を見込んでいると話してくれました。
今回、MC-Xに関して韓国とUAEが交わした了解覚書(MOU)について、海外メディアは両国の実務担当であるKAIのカン・グーヤンCEOと「Tawazun Council」(UAEで軍と警察関係の装備品の調達管理をする組織)のタレク・アル・ホサニ事務局長の間で覚書を交換したとしており、さらにUAE側からKAIに対してMC-X開発に関する資金提供も行われると報じています。
MC-Xはまだ実機が完成しておらず、昨年の段階で機体の完成まで7~8年程度の期間が必要とされています。現在、想定されているスペックは生産段階にあるC-2の方が勝っている部分もあるでしょう。
しかし、今回の共同開発については、軍レベルよりも上の政府会談で決まった総額300億ドルの大規模投資の一部であり、その決定は機体自体の性能とは別に、両国間の協力関係も影響したと考えられます。
C-2に限らず日本製兵器は良品というほど良くもないし、さらに海外からの参入を防ぐために『日本特有の運用』を言っているから、逆を言えば他国ではイマイチ使いずらい代物になるから輸出もできない。
韓国側の報道だと、政府高官の話としてUAEが日本側に技術移転も打診していたけどそれを日本側が断った為に決裂したという話だったね。