JR~京急蒲田「新空港線」整備に16億円の予算案 事業資金に駅再開発など「本格始動」へ
「蒲蒲線」あらため「新空港線」計画にスタートアップ予算が確保されました。
昨年秋に第三セクター設立
東京都大田区は2023年度の予算案を発表。その中で、東急多摩川線の蒲田駅を地下化して東へ延伸し、京急蒲田駅へ直結させる「新空港線」の整備について、約16億8千万円を計上しています。
旧来から「蒲蒲線」と呼ばれ、現在は「新空港線」の計画名となっている、JR蒲田駅と京急蒲田駅をつなぐ延伸事業。「近くて遠い」2つの蒲田駅をつなぎ、東急方面から羽田空港へのアクセス向上も図られます。
昨年10月には区と東急の出資による第三セクター「羽田エアポートライン株式会社」が設立され、いよいよ事業が本格始動した形です。
本格始動から初年度となる2023年度。16億円の予算の大半を占める15億5千万円は、前年度から引き続き「新空港線整備及びまちづくり資金積立基金」への積み立て(10億円)と第三セクターへの出資(5億円)を行うための出費です。残りは蒲田駅での東西自由通路など周辺地区整備をはじめ、関係エリアのまちづくりにも充てられます。来年度からはこれらの事業が「新空港線整備と沿線まちづくり 」という施策でパッケージ化されます。
区の次年度予算案の中でも桁違いの額となる新空港線整備プロジェクト。まずは第一期整備となる「京急蒲田延伸」について経済波及効果の推計などを行い、国の事業化に漕ぎつけたい構え。あわせて、さらに東進し空港線に接続する第二期整備についても、検討と関係者間の調整を進めていくとしています。
【了】
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