「タラコが空飛んでる!?」 超異形「総2階建てプロペラ旅客機」の伝説 迷機に終わったワケ

20機程度しか開発されなかった「デュポン」…でも活躍も?

「デュポン」シリーズの民間向け主力モデルであるBr.763は、2階席に59人が乗れる標準クラス(ツーリストクラス)を、1階席に48人が乗れる上位クラスを配置した2クラス107席構成とするのが標準的でしたが、最大135人の座席仕様も検討されていたそうです。そして、エールフランス航空では、この旅客機に「プロヴァンス」の愛称が与えられました。

 しかしBr.763は12機で製造が打ち切られ、エールフランスでの旅客便運航も10年程度。そののちに一部は同社の貨物機として、一部はフランス空軍に移管され輸送機として運用されました。

これは、巡航速度も400km/hに満たないなか、ジェット旅客機「シュド・カラベル」を始めとする圧倒的にスピード優位な旅客機が出現し、担当路線(アルジェリア線やロンドン線)が奪われてしまったことなども理由とされています。

 その一方で、フランス空軍からはその性能が高く評価され、同軍向け軍用輸送機タイプの派生型、Br.765「サハラ」も開発。軍民ともに、容積も大きく降着装置の安定性も優れていたことなどから、輸送機としては”いぶし銀”の活躍を見せました。

「デュポン」シリーズ通しての製造機数は20機程度。ヒット機にはならなかったものの、死傷事故を発生させたことがないなど、安全性に優れていたともされています。

【了】

【写真】マジでタラコすぎる! いろんな角度から見る「デュポン」の姿

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コメント

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1件のコメント

  1. たらこ?かな…ただ縦長の飛行機