「鼻、短くしました」異例の進化を遂げた新・山形新幹線E8系 秋田E6系の“堅実派な弟”?

“ピンクのパンタグラフ”は却下されちゃった

 側面を見ると、目につく違いが先頭車の客室ドアが「運転室ドアの真横」にあるということ。ドアが近い位置で2枚並んでいるのです。E6系は後ろの連結部近くにドアがあったのですが、この位置変更の理由は「火災など緊急時の逃げ道が確保しやすいということで、前に移動しました」とのこと。

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E8系新幹線の先頭車。ドアが運転席側にあり、乗務員用と合わせて2枚連続している(乗りものニュース編集部撮影)。

 その他、パンタグラフは鮮やかな赤色。これはE5系やE6系から受け継がれています。「状態がパッと見やすいという理由で、今回の新車E8系も赤を採用しました。設計段階で『今回は鮮やかなピンクにしよう!』と提案したのですが、却下されました」(白石さん)

 車内設備で目につく大きな変化が、コンセントが「肘掛けの付け根」にあるということ。既存の新幹線車両では前の座席の足元や壁下にあったり、JR東海のN700Sでは肘掛けの先端に付いています。新機軸ともいえるE8系のコンセント位置については、「これまでのコンセント位置では、乗客がコードに足をひっかけるという課題がありました。そこで当初は肘掛けの下裏に設置しようとしたのですが、万が一の破損で感電のおそれがあると考え、付け根の位置に変更しました」と話します。

【見せます!新型「E8系」外観と車内の様子】

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