米艦「ズムウォルト」第2形態へ! 艦載砲をかなぐり捨て載せるは陸軍との共通装備…!?

特異な見た目で広く知られる、アメリカ海軍のズムウォルト級駆逐艦が、その目玉装備だったはずの艦載砲を下ろす改修を受ける予定です。代わりに搭載される装備は、目下陸軍で開発中とか。どうなってしまうのでしょうか。

取り外されるのはかつての「目玉装備」

 改修により撤去される艦載砲は、かつてズムウォルト級の目玉装備ともいわれていたものでした。

「155mm先進砲システム(AGS)」と呼ばれるこの艦載砲は、ステルス性を考慮して、射撃時以外は砲身を含めた砲全体が箱状のケース内に格納されています。ズムウォルト級には、このAGSを用いて洋上から陸地に対して砲撃を実施し、海兵隊などの上陸を掩護するという役割が与えられる予定でした。

 ところが、このAGSから発射する砲弾が問題となりました。AGSでは、GPSによる精密誘導が可能で、かつロケット補助推進により射程100km以上をほこる「長射程対地攻撃砲弾(LRLAP)」を運用する予定でしたが、価格高騰により2016(平成28)年にその調達がキャンセルされてしまったのです。

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2022年9月、横須賀基地に寄港したアメリカ海軍駆逐艦「ズムウォルト」(画像:アメリカ海軍)。

 そこで、2017(平成29)年にアメリカ海軍はズムウォルト級を、沿岸海域で運用する艦艇から、対地、対艦攻撃能力を高めより沖合で運用する艦艇へと変更することを決定しました。そして、そのための大きな一歩となるのが、今回の極超音速ミサイルの装備なのです。

 ズムウォルト級に装備されるのは「通常型即時攻撃(CPS)」と呼ばれるもので、ブースターにより発射された後、先端の弾頭が切り離され、これがまるでグライダーのように滑空しながら飛翔して数千km先の目標を迅速に攻撃するというものです。ちなみにこのCPSに用いられる弾頭には、アメリカ陸軍の極超音速ミサイルプログラムである「長射程極超音速兵器(LRHW)」で用いられるものと共通の「共通極超音速滑空体(C-HGB)」が装備されます。

 アメリカ海軍によると、ズムウォルト級はこのCPSを3発搭載可能なVLSを4基、搭載可能とのことで、つまり合計12発のCPSを装備することになると見られています。

【ポリゴン粗め?】「CGじゃないの?」と当時話題になった「ズムウォルト」の1枚

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