米艦「ズムウォルト」第2形態へ! 艦載砲をかなぐり捨て載せるは陸軍との共通装備…!?

特異な見た目で広く知られる、アメリカ海軍のズムウォルト級駆逐艦が、その目玉装備だったはずの艦載砲を下ろす改修を受ける予定です。代わりに搭載される装備は、目下陸軍で開発中とか。どうなってしまうのでしょうか。

ズムウォルト級に極超音速ミサイルを装備するメリットとは

 CPSをズムウォルト級に装備するメリットとして、どのようなことが考えられるでしょうか。

Large 20230228 01
2021年、アメリカ陸軍に納入されたLRHWのプロトタイプ(画像:アメリカ陸軍)。

 ひとつは、艦艇であるため移動が比較的自由であるという点です。アメリカ陸軍のLRHWは、ミサイルを収めた箱(キャニスター)を大型トラックで引っ張って移動する必要があるため、平坦な地形で、かつある程度、道路が整備されている場所にしか配備することができません。一方ズムウォルト級は、海さえつながっていればどこへでも移動して、そこからミサイルを発射することができるため、陸と海という違いはあれど運用に関する自由度は比較的、高いといえるでしょう。

 もうひとつは、ズムウォルト級は高いステルス性を有しているため、敵から発見されにくいという点です。敵にしてみれば、ただでさえ発見しづらいステルス艦が移動しつつミサイルを発射してくるわけです。発射元を断とうにもその発見が困難であろうことは想像に易く、つまり厄介この上ない存在、というわけです。

 アメリカ海軍は、2025年から1番艦「ズムウォルト」での極超音速ミサイル発射試験を実施するとしています。その見据える先には、台湾を念頭に対立関係が続く中国への対応があります。厳重に防護された中国軍の軍事施設を破壊する手段として、CPSはまさにうってつけといえます。

【了】

【ポリゴン粗め?】「CGじゃないの?」と当時話題になった「ズムウォルト」の1枚

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス