「また赤信号だ!」実は必然? 人間心理を突いた信号のカラクリ せっかちドライバーは“制御”されている

「いま飛ばせばギリギリセーフ!」を防ぐ仕組みも

「どう頑張っても赤信号に引っかかる!」というのは、「短気なドライバーに暴走させない」といった明確な意志をもって警察が信号制御しているパターンがあります。

 信号制御システムは人間の心理をふまえた、いろいろな仕組みが開発されています。一般社団法人 交通工学研究会はそのうちいくつかを紹介しています。

 まずは「ジレンマ感応制御」。黄信号になる直前にクルマが停止線ギリギリにいた場合、「あっ、信号が変わる!」と急停止しても危ないですし、そのまま通過しても信号が変わったあとに停止線を越えてしまいます。こういった「ジレンマ・ゾーン」にいるクルマを自動で感知して、青信号表示を少し延長してあげるのが、ジレンマ感応制御です。

 道路交通法上、停止線ギリギリでどうしても停まれない場合は、赤信号までに停止線を越えてそのまま進行してもいいとされています。後続車が「前の車がそのまま進行すると思ったのに、急停止した」として追突する事例が多いため、頻発する交差点を中心にこういった制御が導入されています。

 また、もっと直接的な「高速感応制御」というものがあります。一定速度以上で走るクルマを感知すると、その先で赤信号に引っかかるようにサイクルを調整するものです。

 そのほか、バスが通りがかると自動的に青信号にする「公共車両優先システム」や、救急車・パトカーなど緊急車両がスムーズに通行できるように青信号にする「現場急行支援システム」もあり、複数の自治体で導入されています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 珍しくまともな記事でびっくり。
    実際、空いている道で、私はずっと青で停車なし、すぐ前をはしるアホは交差点のたびに毎回赤で停車しているなんてことも、わりとよくありますね。
    そして、車が増えて、その手のアホが4、5台ならぶと、渋滞がはじまる…。アホがいないと、ある程度台数増えてもノンストップでいけるんだけどな…。
    無駄に速度を出すことで、本来必要のない停車や減速が発生し、それが渋滞の原因となる。「遅い車のせいで渋滞が!」と思い込んでいるアホは結構いるが、そいつらアホの下手くそ運転が渋滞の原因なんだよねさらにいえば、その手のアホたちが複数車線で通行帯違反&速度違反で追い越し車線はしってから走行車線に無理やり割り込んで走行車線の流れを乱すのも渋滞の発生の原因。
    渋滞は、遅い車ではなく速度違反者の下手くそ&身勝手運転がもとで発生します…(それこそ遅い車だけならたとえそれが制限速度の10キロマイナスだろうが、遅い流れができるだけで渋滞は発生しない。遅い車のせいと思っているド下手くそが、流れではしれずブレーキ踏むと渋滞になるが)
    なお、制限速度にイラつく人は、認知症よりやばいので免許を返納しないとダメですよ。